もんちゃんは はずかしくて、そこらじゅうに おちている、はぜの はっぱや、もみじの はっぱ、それに、いちょうの はっぱを いっぱい あつめて かおを かくしました。
「もんちゃん、なにしてるの?」
みんなが おいついて きて、もんちゃんの かおを のぞきこみました。
どうしよう、どうしよう・・・
もんちゃんは むねが ドキドキ してきました。
あそぼ、って いえばいいのに どうして いえないの、ぼくの ばか、ばか。
もんちゃんは、かおを かくしていた いろとりどりの はっぱを、えーいと そらに むかって ほうりなげました。
はっぱが ヒラヒラと そらから ふってきます。
「うわぁ、きれい!」
「これを わたしたちに みせたかったのね」
「だいじな ようじって これだったのかぁ」
もんちゃんは なにも こたえられずに はずかしそうに うつむきました。
「もんちゃん、ありがとう」
「だいじな ようじが すんだから、いっしょに あそぼう」
みんなに てを ひかれた、もんちゃんの かおが まっかに なって ほころんで います。
もんちゃんと みんなの わらいごえが、くるりんやまに ひびいて きました。(おわり)
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