「セミくん、つちの なかの くらしは どうだい?」
「はい。だいぶ なれてきました。
まっくらだけど、いろんな いきものの けはいが します。」
「うん。つちの なかには たくさんの いきものが
くらしているからね。
ぼくの おちばを たべてくれるミミズくん、
カブトムシくんや コガネムシくんの こどもも くらしている」
「は!! コナラさん、なにかが すごいいきおいで
こちらに むかって きています」
「セミくん、ぼくの ねに かくれるんだ!」
「どうして!?」
「きみを ねらっている かもしれないからさ!」
「えぇー!?」
セミは あたまの しょっかくを ぶるぶるっと ふるわせました。
「でも だいじょうぶ!
ぼくの ねの そばにいれば ここまでは これないよ」