「コナラさん、コナラさんは ずっと おなじばしょに いて
たいくつしないんですか?」
「うん、そとの せかいは まいにち いろんなことが
おこるから たいくつしないよ。
それに ぼくは つちの なかの せかいの ことも わかるから
りょうほうの せかいが みれて おもしろいよ」
「いいなー そとの せかいは
どんな せかいなんだろう?」
「セミくん、そとの せかいが しりたいんだね!
ぼくが おしえてあげるよ!」
「コナラさん、ありがとう!」
「セミくん、そとは はるだよ!」
「コナラさん、はるって なあに?」
「はるは きせつだよ。そとが あたたかくなって きて
いろんな いきものの いのちが うまれるんだ」
「いいなー ぼくも はるを みてみたい」
「セミくんが そとの せかいを みれるのは もうすこしさきだね。
はるの あとには きみの きせつ なつが やってくる!」
「えー!? ぼく はるを みれないの!?」
「きみは そのぶん なつを めいいっぱい たのしめば いいさ!」
「うん そうします!」
セミは めを かがやかせました。