◆「読書」の楽しさを教えるちょっとした工夫
車が完成したところで、司書の方がディズニー映画の『CARS』の本を持ってきて、まずは読み聞かせ。
「みなさん、今日はドライブインシアターへようこそ! ドライブインシアターって何だか分かるかしら? 車に乗って出かけて、そのまま車の中で映画を観ることができるのよ。みんなが作った愛車の調子はどう? これから映画を始めるわよ!」
子どもたちは段ボールで作った自分の愛車の中で、みなニコニコ。実際の『CARS』をその中に入って鑑賞し、とにかく大喜びでした。帰りはもちろん愛車をもって帰宅です。
私も娘たちが作った段ボールの車が二つ持ち帰りましたが、今も二人は自分たちの愛車に入って、春休みの宿題読書を楽しんでいます。
「図書館で車作ったの。図書館のお姉さんが、車は映画を観るだけじゃなくて、本を読む場所としても最高だって教えてくれたの!」とずっと興奮気味なのは5歳の次女。親が世話を焼いて「本読みなさい、宿題やったのか?」と聞かなくても、春休み中勝手に子供たちが宿題の読書を楽しんでくれるのは、図書館のイベントのおかげです。
子どもに「読書」の楽しさを教えるのに必要なのは、こんなちょっとした工夫なのかもしれません。