パジャマを着て、図書館に行こう!

◆図書館が「魔法の国」に
こうした日には通常、子供たちのために、ピザやサンドイッチなどの夕食も出してくれるため、夕食の心配もする必要がありません。値段も公共機関主催ということもあり、5ドル程度しかかかりません。

前回デート・ナイトを利用した際には、お話し会に「寝袋持参で来てください」と言われました。子供たちは真っ暗な図書館の床に転がって、プチキャンプを楽しんだそうです。その時は、影絵を使った人形劇団がやってきて、『ブレーメンの音楽隊』を上演してくれたのですが、家に帰ってきてからも子供たちは興奮気味で、せっかくパジャマをきて図書館にいったのに全く眠ってくれずに、困ってしまいました(苦笑)

「普通は昼間に行く場所に、夜に行く」というだけでも、子供たちのワクワク感は相当なものです。ちょっとした工夫で、図書館が「魔法の国」に変わってしまう――自分が子供時代にもこんなイベントがあったら、楽しかっただろうと、毎回思ってしまいます。

ちなみに図書館以外の施設でも、「パジャマを着て夜にイベントを行う」という場所は多く、美術館、博物館などでも、子供のためのパジャマ・ナイトは大人気です。こうしたイベントは、海外からのビジターも参加できることが多いので、今度アメリカに旅行にお見えになる際には、事前に調べてお子さんに「特別な図書館体験」をさせてあげても良いかもしれません。

◆筆者のホームページはこちらから → Go Tiny!

Junko Goodyear について

(ジュンコ グッドイヤー) 米国・ワシントン州シアトルの対岸、ベインブリッジ島在住。クリエイティブ・エージェンシー「Agentic LLC」共同経営者。 東京のど真ん中をベースに約20年間ビジネス経営した後、2010年にアメリカに生活の拠点を移す。エキサイトで刺激的な都会の生活をやめて、現在は仕事を日米で展開しつつも「半径5メートル以内の幸せ」を丁寧に生きる、パシフィック・ノースウエスト的「Go Tiny ライフスタイル」を実践中。 HP:Go Tiny!