ラムネスイッチ(3/5) 文・円山なのめ 「よし、次はシーソー。そっちに乗ってね」 「シィ・ソゥ。オーケェイ」 「へえ。シーソーは、英語でもシーソーなんだ」 ぼく、今、まさに、生きた英語、ってやつといっしょにいるんじゃないか。 ちょっと得意になりながら、そいつと競争で、ジャングルジムのてっぺんにのぼった。 「ラウンド アンド ラウンド!」 Iでできた指を回して、そいつが言った。 「ラウンド アンド ラウンド!!」 まねをしてさけび、ふと、下を見た。 2 / 2«12