「あっ」
リトルは じめんが あかるいことに きがつきました。
きの あいだから こぼれる おつきさまの ひかりです。
「おつきさまだ!おつきさまが みていて くれてるんだ!」
リトルは はんぶんに なっている おつきさまを みあげました。
「おつきさま、ありがとう。まっててね。 きっと さがしてみせるよ」
リトルは ふうっと いきを はきました。
そして ぐっと からだに ちからを いれました。
リトルは ふたたび いっぽいっぽ あるきだしました。
ガサッ、ガサガサ
なにかが うごく けはいが しました。
リトルは はを くいしばって ぬかるんだ みちを はしりました。
「だいじょうぶ。だいじょうぶ」
どんどんどんどん、 はしりました。
リトルは がけに きづかず とびだして しまいました。
「うわ〜」