リンのはね(1/2)

文と絵・かなこ すぷらうと

リンは のや きに さく はなと とても なかよしでした。
たんぽぽが
「ここの はっぱが じんじんと いたむの。おひさまが あたるの」
といえば リンは はっぱの うえに そっと はねを ひろげます。
そして ひが しずむまで そうして あげました。
リンS3_4また ひまわりが
「さいきん あめが ふっていなくて のどが カラカラなんだ」
といえば 2、3にち かけて かわの ところまで いきました。
そして はねに かわの みずを ふくませて そうっと もちかえります。
ひまわりの ところまで もどると
「おまたせ」
といって うえから みずを しぼって やるのでした。

かなこ すぷらうと について

埼玉県生まれ。社会人になった後、1年間暮らしたNewZealandでたくさんの自然に触れたことをきっかけに、絵を描くことを志す。帰国後は絵画教室に通い、児童デイサービスで働きながら絵本づくりやイラスト制作を続ける。空気の匂いや温度のある絵を描けるように勉強中。現在はアメリカ在住。 Twitter : kanacosprout