リンのはね(1/2)

文と絵・かなこ すぷらうと

どんな はなも こころの やさしい リンの ことが だいすきでした。
そして はなびらを ゆらして いつも リンに うたを きかせて あげました。
リンは めを とじて はなの うたごえを ききます。
すると なかまはずれに されたことも わすれて しまうのでした。
リンS5_6
さむい きせつが やってきました。
つばめたちは あたたかい みなみへ とんで いくことに なりました。
みなみへ とばないと リンは ここで こごえて しんでしまうのです。
ほかの つばめは どんどん しゅっぱつします。

かなこ すぷらうと について

埼玉県生まれ。社会人になった後、1年間暮らしたNewZealandでたくさんの自然に触れたことをきっかけに、絵を描くことを志す。帰国後は絵画教室に通い、児童デイサービスで働きながら絵本づくりやイラスト制作を続ける。空気の匂いや温度のある絵を描けるように勉強中。現在はアメリカ在住。 Twitter : kanacosprout