そのときです。
きいろい コスモスが くちを ひらきました。
「リン、わたしたちもね いつか かれてゆくの。でも、また らいねん ぴかぴかの はなを さかせるのよ。リンにも らいねん、あたらしい はなを みてほしいわ」
きいろい コスモスは はっぱを ゆらしました。
「リン。わたしの はなびらを ちぎってちょうだい。そうして リンの はねに つけるといいわ」
ピンクや あかいろの コスモスたちも かおを あげました。
「わたしの はなびらも どうぞ つかって」
「どうせ かれるんだもの。 せっかくなら リンといっしょに そらを とびたいわ」
リンは コスモスたちを みつめました。
どれも キラキラとした うつくしい りっぱな はなです。
リンのはね(2/2)
文と絵・かなこ すぷらうと