リンは ふかく いきをすって もういちど はねを ひろげました。
コスモスたちも すくなくなった はなびらを けんめいに ゆらしました。
そして いっせいに さいごの いのりを うたを うたいました。
すると どうでしょう。
はなびらの はねが どんどん ふくらんで じょうぶに なっていきます。
リンは おもいきって はねを おおきく うごかします。
もう どこも いたく ありません。
リンは まっすぐに そらたかく とんでいきます。
リンは ちから いっぱい さけびました。
「まえに すすむんだ!」
リンの したでは やさしい コスモスたちの うたごえが いつまでも ひびいていました。
リンのはね(2/2)
文と絵・かなこ すぷらうと