◆循環しながら生き続ける
人は亡くなっても、その人が残したもの、与えたものを通して、その想いは生き続けます。それが誰かの役に立ったり、世界に色どりを与えたり、大切にされていると知った時、残された人の心にとってどれだけの救いとなるでしょうか。
人の命や想いは目には見えませんが、形を変え必ず人の中で繋がり合い、循環しながら生き続けることをこの絵本は教えてくれています。
また、物にあふれた現代であるからこそ、このようなお金を介在させず物々交換ができる“リユースシステム”があれば、地球にとってより優しいエコな社会が実現できるように思います。物に込められた背景、想いを知ることで、大切に使い続け、次の世代へ引き継ごうという思いも芽生えるはずです。
大切な人の死をいかにして乗り越えるか、循環型社会実現のためのヒント、物を大事に扱うことの大切さなど、さまざまな観点からメッセージや気づきを得られる絵本です。