命は人との繋がり合いの中で生き続ける

循環しながら生き続ける

人は亡くなっても、その人が残したもの、与えたものを通して、その想いは生き続けます。それが誰かの役に立ったり、世界に色どりを与えたり、大切にされていると知った時、残された人の心にとってどれだけの救いとなるでしょうか。

人の命や想いは目には見えませんが、形を変え必ず人の中で繋がり合い、循環しながら生き続けることをこの絵本は教えてくれています。

また、物にあふれた現代であるからこそ、このようなお金を介在させず物々交換ができる“リユースシステム”があれば、地球にとってより優しいエコな社会が実現できるように思います。物に込められた背景、想いを知ることで、大切に使い続け、次の世代へ引き継ごうという思いも芽生えるはずです。

大切な人の死をいかにして乗り越えるか、循環型社会実現のためのヒント、物を大事に扱うことの大切さなど、さまざまな観点からメッセージや気づきを得られる絵本です。

えもり なな について

江森 奈々(えもり なな)1985年神奈川県生まれ。千葉県在住。幼少期より母から良質な絵本を与えられて育つ。幼い頃から絵を描くことが得意で、小学生の頃は漫画を描く。中学生になると美術部に所属し油絵を始める。灰谷健次郎の「兎の目」に感銘を受け、10代は日本や世界の児童文学を読みふける。現在、保育士をしながら絵本や童話、紙芝居の創作、読み聞かせを行っている。画家・イラストレーター、モデルとしても活躍中。絵本は1500冊以上読破。2023年be京都にて初のプチ個展を開催。パレットクラブスクール19期絵本コース卒業。トムズボックス2019冬季ワークショップ修了。 『絵本作家になるには、絵が描けないと無理ですか』(CATパブリッシング)の挿絵を一部担当。 著書に『おへそはなにしてる?』(クリエイターズ絵本「YOMO」) ●YouTube:【なないろ本屋/7's BOOKSHELF】 ●Instagram:【nana_museum】