大きな転機になった初参加の「第4回絵本フェス」

▼来年の「絵本フェス」も

絵本作家になると決めてから今年で9年目。「絵本作家」という肩書きで活動していたものの、自分の絵本を販売するということはこれまでしていませんでした。
今年5月私家版の絵本を制作し、対面でお客様に1冊1冊サインをして手売りしていくという体験ができたことは、私の人生にとって大きな転換点となりました。一つ殻を打ち破ったような感覚で、ようやく「絵本作家」という肩書きを堂々と名乗れる気持ちにもなれました。

お客様との会話の中から絵本のアイデアのヒントをいただけたことも大変ありがたかったです。お隣同士のブースだった友人の絵本作家仲間や、合間で立ち寄った他の絵本作家さんたちとも交流ができたことも楽しく、いろんな情報をシェアし合えました。

ステージイベントのインタビューや、抽選くじを引いて作家本人が景品をプレゼントする抽選会も会場全体で大盛りでした。

このイベントで得られたたくさんの感動や”初めて”の経験は、今だからこそ味わえる特別なものだと感じます。その初心を心に刻んで、今後さらに精力的に作家活動をしていきたいと思いました。

この日立ち寄ってくださった方々、絵本を購入してくださった皆さまに心から感謝いたします。

そして、主催の山口さん、牛田さん、当日サポートスタッフとして手伝ってくれた志学館の学生さんたちへ、朝早くから会場設営をし、運営、最後の片付けまでご尽力いただいたことに感謝いたします。ありがとうございました。

来年(2025年)の「絵本フェス」も同じ8月2日(土)吹上ホールで開催予定だそうなので、また出店したいと思います。

えもり なな について

江森 奈々(えもり なな)1985年神奈川県生まれ。千葉県在住。幼少期より母から良質な絵本を与えられて育つ。幼い頃から絵を描くことが得意で、小学生の頃は漫画を描く。中学生になると美術部に所属し油絵を始める。灰谷健次郎の「兎の目」に感銘を受け、10代は日本や世界の児童文学を読みふける。現在、保育士をしながら絵本や童話、紙芝居の創作、読み聞かせを行っている。画家・イラストレーター、モデルとしても活躍中。絵本は1500冊以上読破。2023年be京都にて初のプチ個展を開催。パレットクラブスクール19期絵本コース卒業。トムズボックス2019冬季ワークショップ修了。 『絵本作家になるには、絵が描けないと無理ですか』(CATパブリッシング)の挿絵を一部担当。 著書に『おへそはなにしてる?』(クリエイターズ絵本「YOMO」) ●YouTube:【なないろ本屋/7's BOOKSHELF】 ●Instagram:【nana_museum】