◆注目されている理由
なぜ、今こんなに絵本セラピーが注目されているのか?
実は私自身、アナウンサーのスキルを活かして県内の図書館などで「読み聞かせ講座」に講師として招かれることもあるのですが、近年、小学校や中学校で「読み聞かせボランティア」活動がとても盛んになっていて、50代~70代の方で「絵本の魅力を再発見している」という方が急増中なのです。
さらに、働くママが増え、子どもとのコミュニケーションは「寝るときの読み聞かせぐらい」というママさんも増え、子どものために絵本を選んでいるうちに、自分が絵本にはまったというパターン。
さらには、独身の大人女子や大人男子も、「自分探し」と「絵本の深い話」に共通項を見いだすなど・・・幅広い層が絵本を手にする時代になったことも「絵本セラピー」が注目されている理由の一つだと思います。
師匠のたっちゃん(絵本セラピスト協会では会員同士の親睦を深めるため、愛称で呼び合うようにしています)がいつも言っている「一冊の絵本でも、百人集まれば百通りの受け取り方と気付きがある」、そして「絵本で世界平和を~!」――最初は笑って聞いていたこのセリフがあながち嘘ではないなあ・・・と最近思うのです。
「多様性」を直に感じられる。「みんな違ってそれで良い」を実感できる「絵本セラピー」! その詳しい内容は、また次回以降のコラムでご紹介しますね!
●参考文献
岡田達信『絵本はこころの処方箋 大人のための絵本セラピー』瑞雲舎 岡田達信『絵本はこころの架け橋 大人のための絵本セラピー2』瑞雲舎