大人ももっと絵本を! 絵本セラピーの魅力⑥

そしてもう一つ・・・
絵本セラピーの対象も「様々な層に広がる可能性」をもっています。
私たち絵本セラピストはSNS等をつかって、自分たちの地域のセラピストだけでなく全国の絵本セラピストとつながり情報交換しています。

すると「企業で絵本セラピーをしました」「学校の保健室で」「中学校で生徒さんへ」などなど様々な場所でこの絵本セラピーが実践されている報告を目にします。
基本は「大人のための絵本セラピー」なのですが、いろいろな思いを抱える思春期の青少年ならではの見方や気づきがあるはず。

私は職業柄「こどもたちに発声の基本を教えてください」という依頼をうけることがあり、県内の小学校などを訪問することもありますが、この春からはフリースクールで「絵本」を通して、思いを伝えたり、感想をシェアしたりする授業を始める予定です。

まだ読み聞かせの延長のようなスタイルですが、いずれ「絵本セラピー」を取り入れた授業にしても良いかなと考えています。
「考えています」と言うのには理由がありまして、「絵本セラピー」は時に深いところにある感情を引き出したり・・・ひょっとしたら思いだしたくない過去を思いださせてしまったりするかもしれない、「癒し」と感じる人もいれば、「刺激が強い」と感じる人もいるかもしれないからです。
なので、どんなメンバーかしっかり顔を合わせて、テーマと絵本選びを丁寧にしてから臨みたいのです。

中村恵美 について

(なかむら えみ)福岡県出身 岡山県玉野市在住。岡山・香川の民放局アナウンサーとして勤務した後、結婚退職をしたのを機にフリーに。司会業・リポーター業の傍ら、絵本の読み聞かせ活動や朗読を始め、絵本セラピー®と出会う。基礎絵本セラピスト®の資格を取得し、毎月絵本カフェや地元のパン屋さんで絵本セラピーを開催している。現在 高校一年と小学三年生 二男児の母。 (資格)絵本セラピスト®協会認定 基礎絵本セラピスト®、大人に絵本ひろめ隊®。 日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントファシリテーター。 キッズアンガーマネジメントファシリテーター。 日本コミュニケーショントレーナー協会認定「心理カウンセリング1級・コーチング1級」