王様の命令で、8000頭の象に、こう鉄のかぎづめと、頑丈なさおと、太いロープが積みこまれました。
そこにマガタの屈強な兵士たちが乗りこむと、東の果てめざして、勇ましく出発して行きました。
率いるのは、国一番の勇者として名高い赤ひげ将軍です。
これまで、どんな強い敵にだって、背中を向けたことはありません。
でも、途中、広い砂漠を渡る時、3000頭の象が、のどのかわきで、死んでしまいました。
その先の平原では、たけだけしい盗ぞくと戦って、さらに3000頭が命を落としました。やっと東の果ての山にたどり着いた時には、つらい旅の疲れで、1000頭の象が動けなくなっていました。