子どもも 大人も読んでみたい! 絵本ソムリエ・高木須惠子の新刊紹介 16

コロナ禍で、心の安らぎや笑いを求めているように思われます。
笑いの中でも、ちょっと小気味いい3点を4月の新刊から選んでみました。
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フンコロガシといしころく
クレール・シュヴァルツ 文
ふしみ みさを 訳
クレヨンハウス 2021年4月26日刊

漫画のような絵本。フランス人らしいユーモアを全体に包み込み、町の汚いところよりも、海のきれいな場所に移りたいとフンコロガシを従えてジャリーは、旅に出るのです。
東日本大震災後、関西に移り住む人たちも増えたことをふと思い出します。
コロナ禍のこともあって、田舎暮らしが見直されているこの頃。この二人の珍道中を見ながら、なんとかたどり着く二人に拍手を贈ってください。今は、何をしているでしょうね。

高木須惠子 について

児童書に携わって42年。職場は児童書売り場。児童書専門店、紀伊国屋書店梅田店、ジュンク堂書店三宮店、京都店、2020年3月中旬より丸善京都本店勤務。 年齢問わず児童書を読んでもらいたいと奔走中。絵本ライブ「ちょこれっと」、絵本とその絵本にまつわる話トーク「くりすてぃ」の一員。『週刊しんぶん京都民報』で「とっておきの絵本」連載中。