「いたたたた。いたいな。」
と、くまさんが、おいかけてくるはちに、さされながらも、走りつづけました。
すると、どうでしょう。
ピカピカ光る ミルク色のチラシが、おちているでは ありませんか。
「家には、おいしい食べものや、のみものも たくさんあります。すきなだけ 食べていいのです。家になりたい方、ぼしゅうちゅう」
と書いてありました。
それを見たくまさんは、ちずをたよりにやっと、さがしあてました。
くまさんは、トントントンと、リズミカルにノックしました。
すると、黒いマントをきたまじょが、ひょいとあらわれました。
「さむかったじゃろう。家に入りなさい」
まじょが、やさしく言うのです。