『おばけかぞくのいちにち』
西平あかね 作
福音館書店
よくある ある家族の様子。
皆さんのお宅でも、子どもを寝かしつけるのに、絵本を読んだり即興でお話を作って聞かせたりと工夫されているでしょうか。
そう言えば、うちの子もなかなか寝ないと「あれ?!おばけが そこに来てる!!」なんて言って本気で怖がらせてしまったこともありました。
この絵本はそんな怖いことはなくて、おばけかぞくの様子が、私たちと同じに描かれています。
でも、おばけですので、夜起きて子どもたちは、ほいくえんに行くのです。
お父さんは「お~ばけだぞぉぉ~~」と人をおどかす お仕事です。
そしてお母さんは、私たちと同じ家事で大忙し。
買い物にもいくのですが、この「おばけマート」でのお買い物がとっても楽しそう。
どくきのこに、ヘビのヘソマキ、びっくりだこに うそつきばなな。
どんな形なのかも楽しくて、寝かしつけるつもりで読み始めたのに子どもたちは
「見せて!見せて!!」と逆に目が覚めてしまうことも。
そして、ほいくえんから帰ってきたおばけの子が「わ~い、ばななだ~」と喜んでいる姿に、私はちょっぴり(どんな味なのかな・・・)と心を惹かれ、夕食の「くものすスープ」なんて想像するだけで、ページをめくる手が止まってしまいます。
そして、人間が起きる朝、おばけ家族は眠りにつくのです。
でも、おばけの世界にもやんちゃな子はいるのですね。
寝ることより、外に出て知らない世界を見ることに興味津々。
さてさて、その後何が起こるのかな・・・?
あるとき、ふと 私たちが遭遇してしまう不思議なものがあるとするなら、それは、おばけの時間から、ちょっと散歩に来た おばけの子なのかもれません。
そんな風に思うと、夜のお話も「怖い」よりどんな世界なのかな~なんて、眠りにつくと・・・
夢の中で、ほいくえんのおばけの子とお友だちになったり、主婦の私もおばけのお母さんと「あら~、ヘビのヘソマキ今日は安いのね~」なんて、言いながら買い物していたりして・・・。
あら、それって、夢じゃなくって もうおばけの世界にお邪魔しちゃってるのかもしれませんね!!
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