幼年童話の書き方~第1部「基本のキ」その1

新連載が始まりました。幼年童話をどう書くか、何に注意すればよいかなどを12回にわたって野村一秋先生に解説していただきます。
とてもためになる内容なので、ぜひお知り合いや創作仲間にもお知らせください!

その1 幼年童話の読者

◆はじめに

わたしは、大学(社会学部)でマスコミ学を専攻していました。在学中から児童文学に興味をもっていましたが創作講座などには通ったことがなく、童話の書き方は同人誌で覚えました。合評会で言われたことをメモして、あとは見よう見まねです。「ぶらんこ」と「亜空間」でお世話になりました。
その後、図書館やカルチャーセンターなどで創作講座を開くようになってはじめて、教え方を意識するようになりました。
自己流の書き方を紹介するだけなんですが、わかりやすく教えるとなると、これがけっこう難しくて。受講の経験がないので、教え方も見よう見まねでというわけにはいかないのです。いまだに試行錯誤しています。

こんなわたしが、当サイトで「幼年童話の書き方」を担当することになりました。これから、わたしの書き方を紹介していきます。
書き方にきまりはありません。書き上がった作品がすべてです。
みなさんには、わたしの書き方を参考にして、みなさんがいちばん書きやすい自分流の書き方を見つけていただければと思います。(次のページに続く
連載「幼年童話の書き方」本文さし絵 えんぴつ

野村一秋 について

(のむら かずあき):1954年、愛知県に生まれる。教員として小学校に勤務した経験のもと、子どもの目線に立った作品を生み出している。日本児童文芸家協会会員。日本児童文学者協会会員。日本文藝家協会会員。主な作品に『天小森教授、宿題ひきうけます』(小峰書店)、『しょうぶだ しょうぶ!』(文研出版)、『ミルクが、にゅういんしたって?!』『4年2組がやってきた』(共にくもん出版)などがある。