その4「幼年童話の文章」
◆単文と重文
幼年童話の文章はシンプルとリズミカルが基本です。
シンプルな文章にするには、できるだけ単文にすることです。
単文というのは「わたしはりんごをたべました」のように述語が一つの文です。
「パパはラーメンをたべて、ママはチャーハンをたべました」のように単文が並列にならんでいるのは重文と言います。
「わたしはママがつくってくれたカレーがだいすきです」は、一つの単文の中に単文が組み込まれているので複文です。
濃い描写はテンポが悪い
重文や複文は長いだけでなく、構造が複雑になります。単文を意識していないと重文や複文になってしまいがちなので気づいたら単文に分けましょう。
単文にしていても長くなってしまうことってありますよね。それは描写のせいかも。濃い描写は文章が長くなるだけでなく、テンポも悪くなります。
描写が続くのは車のアイドリング状態なので。描写には擬態語や擬音語を活用しましょう。聞き慣れたことばの方が低学年の子どもたちはイメージしやすいので、オリジナルをなんて思う必要はありません。幼年童話では「描写は薄く」です。
(次のページに続く)