「承」はエピソードを積み重ねていくところ
「起承転結」の構成を説明しましょう。
①が「起」です。「起」は人物や設定を紹介するところです。こぶたの家族構成や3匹が家を出ることになった事情が紹介されています。「起」はできるだけ短くするのがポイント。読者は話が動きだすのを待っています。
②から話が動きだします。ここから⑦までが「承」です。「承」はエピソードを積み重ねていくところです。
また、クライマックスの準備(伏線)をしていくところでもあります。この話では、わらたば→木の枝→レンガという具合にこぶたの家がグレードアップしていきます。
3番目のこぶたのエピソードになってからは、おおかみの気持ちがヒートアップしていきます。こんな感じで、クライマックスに向けて話を盛り上げていくんですね。「転」や「結」に急ぐあまり「承」をはしょると読者は物足りなさを感じるので要注意! ここで読者をたっぷりと楽しませることがポイントです。
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