その7 幼年童話で「戦争」を伝える方法
『ひろしまの満月』
(中澤晶子・作 ささめやゆき・絵 小峰書店 2022年)
今年は戦後80年の年。戦争放棄をうたう憲法のおかげで、この間、日本に爆撃機が飛来することもミサイルが落ちることもありませんでした。(イラク戦争には派兵ってことで自衛隊が出かけていますが)それなのに、近ごろは戦争する気満々であれこれ準備をしているように感じます。
ということで、今回は戦争児童文学を取り上げました。いったん戦争が始まれば子どもたちも容赦なく犠牲になります。幼年の子どもたちにも戦争のことを知ってほしいです。
現代に生きる子どもたちと戦争をどうやってつなぐのか。中澤晶子さんの『ひろしまの満月』で、幼年童話で戦争を伝える方法を考えます。
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