その8 スリル満点の冒険ストーリー
『エルマーのぼうけん』
(ルース・スタイルス・ガネット さく ルース・クリスマン・ガネット え わたなべしげお やく 福音館書店 1963年)
私の初任校でのことなので大昔の話です。お父さんの転勤で海外に移住することになった子のお母さんから「子どもが慣れないところで退屈しないように本を持っていきたいのですが、なにかいい本はありますか?」と聞かれたので、『エルマーのぼうけん』を紹介しました。後日、手紙が届いて、あまり本を読まなかった子が読書好きになったと、とても感謝されました。
『エルマーのぼうけん』は名作中の名作なので、みなさんよくご存じだとは思いますが、この本がなぜそれほどまでに子どもたちを虜にするのか考えてみたいと思います。
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