◆大きな一歩を踏み出す
学校が怖くて・・・というるみちゃんが自分の力で大きな一歩を踏み出しました。とんちゃんやよっこせんせいだけでなく、クラス全員の応援があったからできたことです。このクラスなら、るみちゃんがまた魔法にかかってしまっても大丈夫。
るみちゃんのような子がこの本を読んだら、わたしもがんばってみようという気持ちになるでしょうし、クラスにるみちゃんのような子がいるという子なら、応援してあげようという気持ちになるでしょう。
川村たかし先生は「幼年文学」について『児童文芸』2024年秋号(日本児童文芸家協会発行)で、つぎのように書いています。
「人間としての初歩を歩み始めた子どもたちに安心を与え、成長につながる心のエネルギーを与えるのは、『幼年文学』なのであって、けっして子どもを教育しようという本なのではない」(「再録 続・児童文学の方法」から)
幼年童話を使ってしつけようとか教育しようなんて大人の魂胆は、子どもたちには簡単に見破られますからね。要注意です。
★野村一秋先生のインタビュー記事もぜひご一読を!
『ミルクが、にゅういんしたって?』著者・野村一秋先生に聞く(1/3)
→ https://x.gd/etXKc
『ミルクが、にゅういんしたって?』著者・野村一秋先生に聞く(2/3)
→ https://x.gd/oTLHR
『ミルクが、にゅういんしたって?』著者・野村一秋先生に聞く(3/3)
→ https://x.gd/sq5xe