◆忘れていた価値観を
夢だと思っていた光景は、現実のものとなり、豊かな物に囲まれたアルメットは、貧しい人々に、分け与えたい!と願います。
すると、次々と街に隠れていた貧しい人々がアルメットに会いにきて、プレゼントを受け取ります。
やがて、街のお金持ちは、様々な物を寄付してくれるようになり・・・。
幼いアルメットの活動を見て、街の有力者や、金儲け主義の商売人が心を改める様子は、痛快です!
この絵本から、「物を大切にする」「日々の糧を大切にする」「ぜいたくは禁物!」「自分よがりな行動はご法度!」など、当たり前のようでいて、忘れていた価値観を思い出せました。
迫力ある、独特の色彩の絵と、谷川俊太郎さんの美しい日本語が、印象に残る一冊でした。