本は書き手だけでは作れない

◆購入はこちらから→『0点天使』

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また頭にはイメージが広がっているのに、思うように表現できずに時間ばかりたってしまうこともしばしば・・・。パソコンに手を翳せば、頭に浮かんでいることが、そのまますらすら文字になっていくソフトが発明されないかなぁと、いつも考えています。

ようやく原稿を書き終え提出すると、文庫版にしてもらえることになりました。そしてダメ出しが数点。推敲を重ね、書き直しを2回して早春にOKとなりました。

ところが、そこで流れが止まってしまったのです。連絡も途絶え本当に出版になるのか心配になりました。数カ月たって、2016年夏に出版予定と聞いた時はとても嬉しかったです。画家さんも決まり、そこからは順調に進みました。

今思えばそんなに長く待っていたわけではなかったのですが、出版されるまでは不安でドキドキします。本は書き手だけでは作れません。編集者さんの力が大きいです。そのつど的確なアドバイスをしてくださり、物語にぴったりの画家さんを選んでくれました。そしてイラストを玖珂つかささんがイメージ通りに、いやそれ以上にもっと可愛く素敵に描いてくれました!

自分の頭の中にしかなかった世界が形になる喜びはひとしおです。この本を世に出すチャンスをくださった編集者さんに本当に感謝しています。
こうして、生まれた『0点天使』、シリーズの第2巻目が2017年1月発売予定です。

麻生かづこ について

(あそうかづこ) 大阪府生まれ。千葉県育ち、東京都在住。花と絵本を見るのが好き。ボランティアで読み語りをしています。絵本や紙芝居も作りたくて、ただいま修行中。 「ぞうのくしゃみでおおさわぎ」で毎日童話新人賞最優秀賞受賞。主な作品に『あしたははれ曜日!』(第42回緑陰図書)『きいちゃんのおへそ?』(ともに、そうえん社)、『うふふ森のあららちゃん』『天までひびけ! ドンドコ太鼓』(ともに、国土社)、『ハセイルカのハルカが泳いだ日』(佼成出版社)、『亡霊クラブ 怪の教室』シリーズ(ポプラ社)などがある。 この本だいすきの会会員。