『たった2℃で・・・』
キム・ファン 文
チョン・ジンギョン 絵
童心社
2024年5月刊
◆海水の温度が2℃上がるというのは
人間の平均的な体温は36.5℃。その体温が2℃以上上がると、何もできなくなって病院に行かなくてはいけないくらい危険な状態です。
人間を地球に置き換えてみても、それは同じこと。地球は今熱を出しているのと同じ状態になっているのです。
たった2℃海水の温度が上がるだけで、それまで暮らしていた魚たちが住む場所を追われてしまいます。自分たちが生きられる温度の海を探し命がけで大移動を始めます。
魚たちにとって海水の温度が2℃上がるというのは、人間が感じる20度くらいの差なのです。
また、サンゴ礁のエサとなる植物プランクトンもいなくなり、サンゴ礁の粘液を食べていた生き物も、その生き物を食べていた他の生き物たちもいなくなり、そこは死の海になってしまいます。
氷河の上で暮らすゴマフアザラシは・・・。海岸で暮らすウミガメは・・・。山に住むジャイアントパンダは・・・。どうなってしまうのでしょうか?
(次のページに続く)