気温上昇がもたらす地球の危機!

たった2℃で・・・

キム・ファン 文
チョン・ジンギョン 絵
童心社
2024年5月刊

海水の温度が2℃上がるというのは

人間の平均的な体温は36.5℃。その体温が2℃以上上がると、何もできなくなって病院に行かなくてはいけないくらい危険な状態です。
人間を地球に置き換えてみても、それは同じこと。地球は今熱を出しているのと同じ状態になっているのです。

たった2℃海水の温度が上がるだけで、それまで暮らしていた魚たちが住む場所を追われてしまいます。自分たちが生きられる温度の海を探し命がけで大移動を始めます。
魚たちにとって海水の温度が2℃上がるというのは、人間が感じる20度くらいの差なのです。

また、サンゴ礁のエサとなる植物プランクトンもいなくなり、サンゴ礁の粘液を食べていた生き物も、その生き物を食べていた他の生き物たちもいなくなり、そこは死の海になってしまいます。

氷河の上で暮らすゴマフアザラシは・・・。海岸で暮らすウミガメは・・・。山に住むジャイアントパンダは・・・。どうなってしまうのでしょうか?
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えもり なな について

江森 奈々(えもり なな)1985年神奈川県生まれ。千葉県在住。幼少期より母から良質な絵本を与えられて育つ。幼い頃から絵を描くことが得意で、小学生の頃は漫画を描く。中学生になると美術部に所属し油絵を始める。灰谷健次郎の「兎の目」に感銘を受け、10代は日本や世界の児童文学を読みふける。現在、保育士をしながら絵本や童話、紙芝居の創作、読み聞かせを行っている。画家・イラストレーター、モデルとしても活躍中。絵本は1500冊以上読破。2023年be京都にて初のプチ個展を開催。パレットクラブスクール19期絵本コース卒業。トムズボックス2019冬季ワークショップ修了。 『絵本作家になるには、絵が描けないと無理ですか』(CATパブリッシング)の挿絵を一部担当。 著書に『おへそはなにしてる?』(クリエイターズ絵本「YOMO」) ●YouTube:【なないろ本屋/7's BOOKSHELF】 ●Instagram:【nana_museum】