『キャラメル バンザイ』が電子書籍として発売されるまでを振り返って
◆私が学生のころ
キャラメルが「悩んどっとさー」と語りかけてきたのは、まだ私が学生のころです。
聴いてみると、キャラメルは、おもちゃたちに引け目を感じているようでした。しかし同時に、彼の心の奥には、大きな誇りが見え隠れしていました。
私は、キャラメルが持っている「自分が大好きだ~」という気持ちを、もっと表に出していいのでは?と思いました。それで、キャラメルがキャラメルのために、「バンザイ」と唱えられる詩「キャラメル バンザイ」を作りました。
詩の中でキャラメルたちは、おもちゃに嫉妬しながらも、自分だって!という思いを少しずつ表に出していったので、私も、役割をはたせたような気がして、ホッとしました。
それから幾年月が過ぎたころ、今度はおもちゃたちの声が聞こえてきました。彼らにも言い分があったようです。
双方の思いを形にするにはどうしたらいいだろう・・・。