私たちは“海を体に持っている”

新しい気づきが

ページをめくるたびに、「生きている」ということが、どれほど自然の循環の中にあるのかを教えてくれます。難しく思えがちな生命の進化というテーマも、心地よい色合いと温かみのある絵で描かれていて、子どもはもちろん、大人にとっても新しい気づきのある一冊だと思います。

この絵本は、親子で手に取りながら、「海って、すごいね」「ぼくの中にも海があるんだね」と、自然やいのちに対する興味や敬意が育まれるような、静かで力強いメッセージを届けてくれます。私たちは、海とともに生きている。そう感じさせてくれるこの絵本は、日々の忙しさに埋もれて忘れかけていた自然とのつながりを思い出させてくれる、やさしい贈りもののようでした。

そしてふと、自分の中にある「自然への敬意」を、もう一度大切にしたいと思えたのです。家に帰り、読み終えた後、もう一度波の音を聴きたくなりました。

神原えみ について

湘南在住の2児のママ、(かんばらえみ)です。ペンネームはモンテッソーリガイドえみとして執筆をしています。『分かりやすい!モンテッソーリ教育』、『幼児教育をはじめる前に読む本』、『ORIGAMIはじめてのおりがみ(日・英バイリンガル)』といった書籍を出版してきました。普段は、インターナショナル園に勤務をしながら、「ママも子どもと同じくらい自分を大切に」を理念に活動をしています。さらに、2026年5月にはメキシコで開催される国際モンテッソーリ大会にて、モンテッソーリ教育とおりがみを融合させた書籍をご紹介します。