絵本の中の美味しいお菓子①

天然の甘味料を使って
ところが近年になって、砂糖の代用となる甘味料が続々と発見されています。それも人口甘味料ではなく、天然の甘味料です。そのひとつが、「エリスリトール」。

ブドウ酒の産地フランスで、廃棄されるぶどうの中から、カロリーを含まない糖アルコールの1種「エリスリトール」が発見されました。その後、果物からも抽出できることがわかり、研究が進められてきました。エリスリトールの甘さは、砂糖の約70%程度なので、砂糖よりもやや多めに使う必要がありますが、じわじわと需要が伸び、今ではコンビニの「糖質制限スイーツ」の甘味として使われるまでになりました。
個人でも、インターネット通販で簡単に購入できます。砂糖よりやや割高ですが、需要が増えれば、値段も下がっていくことでしょう。

また『ラカント』という商品名でおなじみの甘味料も天然でカロリーがほぼゼロです。羅漢果という植物の実から抽出されたもので、エリスリトールと近い存在です。ラカントだと、砂糖と同じ甘味が感じられるので、そのまま砂糖の代用として使えます。

私のコラムでは、日本のお米の需給率を上げるとともに、日本人のDNAに適した米粉とエリスリトールで、お子さまのおやつ習慣を名作のレビューとともにお届けしたいと思います。作品レビューのあとに、絵本に登場するお菓子のレシピを掲載しますので、あわせてご一読いただければ幸いです。

三輪桃加 について

兵庫県出身、東京都在住。お料理と絵本、明治~昭和初期のレトロな文化をこよなく愛す。自身の体調不良から毎日食べることの大切さを痛感し、大学で食物学(栄養学)を学び、シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)の資格を取得。 「真の"美"体質」をモットーにダイエットや食を通した健康・美容関連記事、食育絵本などを手掛けている。 ブログ:野菜&果物の美養栄養学