誰が時計を止められる?

文と絵・田村理江

豆本『誰が時計を止められる?』について

2024年の夏に行われた『テーブルの上のファンタジー展』。展示した豆本の一つ『誰が時計を止められる?』を、今回、紹介させていただきます。
これは私の手作り豆本で。サイズ縦8㎝×横8㎝。手書き文字が読みやすくなるよう、豆本としては大きく作ってあります。
老舗羊羹屋さんの箱を使い、丈夫なカバーに仕立てました。手作り豆本の楽しさは、身近にある物を工夫して活用出来ることです。
本文の画用紙は、夜をイメージした青色に決めました。
挿絵は、どこの時代のどこの国かわからないような、ちょっとレトロな感じを出してみました。
世界終末時計をモチーフにした物語。実際に世界では戦争が起こり、日本も軍事色が濃くなりつつあると取り沙汰される現代。この物語はもはや、ファンタジーではないのかもしれません。何をすべきか、一緒に考えてみませんか?

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田村理江 について

(たむら りえ)東京都生まれ 成蹊大学文学部日本文学科卒業。日本児童文学者協会第15期文学学校を終了。 第6回福島正実記念SF童話賞を受賞して、『ガールフレンドは宇宙魔女』(岩崎書店)を出版。 児童書の作品に『リトル・ダンサー』(国土社)、『夜の学校』(文研出版)、『魔の森はすぐそこに・・・』(偕成社)など。絵本の作品に『ふなのりたんていラッタさん』(フレーベル館)、『ハンカチのぼうけん』(すずき出版)など。 HP:田村理江のページ