4 99才のお祝い
今夜はクリスマスイブ。
太一おじいさんの家では家族が集まって、ごうかなクリスマスのごちそうを食べたところです。
「明日はいよいよクリスマス。
そして、おじいちゃんの99才のお誕生日ね。
ちょっと早いけど、ケーキにしましょうか」
ママが特大のまっ白なケーキを持ってきました。
99本のろうそくが明るく灯ります。
「ハッピー・バースディ、おじいちゃん!」
「ありがとう、ありがとうよ、みんな」
太一さんはとてもうれしそうです。
あたたかいお茶と甘いケーキ。
だれもが本当に幸せそうです。
その様子を、目を細めてながめているうちに、太一さんは眠ってしまいました。








