つぎの週末、おじいちゃんとおばあちゃんが、あそびに来た。
「沙良ちゃん、ひさしぶり。大きくなったねぇ」
おばあちゃんがくれた、少しはやめのクリスマスプレゼント。いきおいこんで開けたら、なんとペガサスのぬいぐるみじゃないか!
「やったー! これ、ほしかったんだぁ!」
どうやらパパがないしょで、たのんでくれたらしい。
「ありがとう! めちゃくちゃうれしい! おとなになっても大切にする!」
お気に入りのタンスの上に置くと、そこだけ輝いて見えた。沙良は大満足だった。
つぎの週末、ママがデパートから、大きな箱をかかえて帰ってきた。買い物のポイントがたまって、“特別ギフト”と引きかえてきたんだって。
「中身、なに? はやくはやく、開けてみて」
ローズ色の箱の中には、なんと、ペガサス! おばあちゃんにもらったペガサスと、まったく同じぬいぐるみだ。キッチン用品がほしかったママは、がっかり。
「沙良にあげるわ」
「ありがとう! 偶然だなぁ、おんなじものなんて」
タンスの上で、ペガサスはふたごになり、かわいさも二倍になったみたいで、沙良はニコニコ。
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