あれから2年。
去年はそらと君とうみと君、上手にぼくをとばせるようになって、大よろこびだったから、今年もきっと、たくさんぼくをとばせてくれると思ってたんだ。
「お兄ちゃん、いっしょにタコタロウとばしに行こうよ」
「いやだよ。4年生にもなって、正月にたこあげしてるやつなんかいないよ。それにさ、去年のこと、覚えてるだろう?」
ぼくは、去年のことを思い出した。今でもそのことを思い出すたびに胃がキリキリする。まあ、ぼくに胃があればのことだけどね。
「タコタロウをあげてたところに来たしょうのやつに『なんだ、その古くさいたこ。ださいなあ。今どきのたこは、あっちでみんながあげてるあのたこだよ』って言われただろう? お前も、もうそのたこ、あげないほうがいいぞ」
えっ、ぼくのこと、はずかしいって思ってるの? さいごは『そのたこ』ってぼくのこと、言った?
ぼくは、ショックで身体から力が抜けた。
「でも……」
「行きたいなら一人で行ってあげてきなよ」
そらと君にことわられたうみと君は、お父さんにたのんだ。
「お父さん、いっしょに公園行こうよ」
「ごめんな。お父さんもお母さんも、これからお客様だからいけないよ」
「気をつけて行くのよ」
公園は、うみと君の家のすぐ目の前。
「行ってきます」
うみと君は、トボトボとぼくをもって出かけた。
(次のページに続く)







