「ちょっと待てよ。これ、もともとはおじいちゃんのだから、おじいちゃんに聞いた方がいいよ」
そらと君の言葉に、男の子は、ちょっとがっかりした顔をした。
「おじいちゃんがいいって言うまで、かしてあげるよ」
「えっ、いいの?」
「このたこ、タコタロウっていうの?」
わかちゃんが、ぼくのことをさして言った。
「うん。おじいちゃんが作ったんだって。この絵はお父さんがかいたっていてった」
「おじいちゃんもお父さんもすごいんだね」
「そうだよ」
うみと君が、ちょっとえらそうにこたえたから、ぼくはちょっとおかしくなって、ふふってわらった。
「今から、タコタロウ空にあげていい?」
「いいよ」
そらと君とうみと君が同時に声をあげた。
「上手、上手」
二人は男の子がすぐにぼくを空にあげたのを見て、手をたたいた。
「ぼくんち近くだから、帰っておじいちゃんに電話してみるよ。待ってて」
そらと君は、そういうとかけ出して行った。
もどってきたそらと君は、にっこりわらって男の子に伝えた。
「おじいちゃん、いいって」
「ホント? タコタロウ、ぼくたちにくれるの?」
「うん。君たちなら大事にしてくれそうだしさ」
「ありがとう!」
「タコタロウ、よろしくね」
わかちゃんがうれしさでピョンピョンとびはねながら。あいさつしてくれた。
こちらこそよろしくね!
ぼくには新しい家族ができた。
(おわり)







