バクのうんこ(3/5)

文・卯枝野由美子   絵・大原司朗

おじいちゃんの いえから かえった そのばん。
かずくんが ふとんから まくらもとを みると
「あっ バク」

やがて おおきな からだを ゆらしながら つきあかりの なか
ゆっくり のっそり あるいて いってしまいました。

めを まんまるにして バクを めで おっていましたが
「うんこを するかもしれない」
むねが どきどきします。
こっそり まど から ぬけだして そーっと バクの あとを つけることに しました。

卯枝野由美子 について

(うえのゆみこ) 福岡県在住。普段は硬軟何でもござれの商業誌ライター(別名儀)をしています。絵本といえば、我が子への読み聞かせを、赤ちゃんから中学入学直後までできたことは、私の宝物です。(ちなみに、子どもへの最後の読み聞かせは、梨木香歩さん著『西の魔女が死んだ』) お問い合わせ先:yumikoアットitten-d.jp ※「アット」を@にしてアドレス先に入力。

大原司朗 について

(おおはら しろう)1967年生、福岡県春日市在住。グラフィックデザイナー、イラストレーターです。趣味で福岡市動物園のマレーバクほかの動物達のイラストや絵本を描いています。Twitter:@ohara_itten_d instagram:shiro_ohara HP: Design office ITTEN/ イラスト制作のご依頼、お問い合わせは: info@itten-d.jp