当サイトでコラム海外の児童書事情を公開されている高松平藏さんが晃洋書房より書籍を上梓されました。
◆タイトル:ドイツの学校には なぜ 「部活」 がないのか
◆サブタイトル:非体育会系スポーツが生み出す文化、コミュニティ、そして豊かな時間
◆定 価 1800円+税
いじめ、体罰、ギスギスした人間関係、崩壊する地域社会、忙しすぎる毎日・・・日本で見られる様々な問題や事柄を、この国(ドイツ)の視線で一度考えてみようという本です。
全国の書店、Amazonなどネット書店で好評発売中です。
Amazonへのサイトはこちらから →『ドイツの学校には なぜ 「部活」 がないのか』
高松平藏さんからメッセージをいただきました。
大人になってから、日本語訳になっている欧州の童話を読むと、「これって日本の読者はわかるのかな?」と思うことがところどころにあります。
以前書いた、当サイト寄稿の拙稿、『童話は世界の町をつなぐ』などは物語の前提が日本と違いすぎる点に触れています。しかし、実際はストーリーが魅力的であれば「前提」の違いを気にしなくても楽しめるお話は多いのでしょう。
その点、スポーツも似ています。スポーツの魅力は国や人種を越えて一緒に汗を流せる良さにあります。
しかし日本では、スポーツは学校中心で「体育会系」というスポーツ文化が長きにわたり主流となり、閉鎖的になったり、いじめやしごきとが問題になったりして、近年いろいろと議論が起こっています。
「ドイツのスポーツ」の考え方や実践例をそのまま日本へ持ってくることは無理ですが、日本での議論が良い方向性に向かうヒントになると思います。
当サイトの読者の方なら、「前提がちがいすぎる社会」を見たり知ったりすることで、創作のアイデアが生まれるかもしれません。
拙著がきっかけで何か楽しいストーリーが生まれると嬉しいです。