その3『天小森教授、宿題ひきうけます』--子どもたちの応援団でありたい

(野村一秋・作 南伸坊・絵 小峰書店・2004年)
◆挿絵は南伸坊さん
今回は幼年童話ではなく、中学年向けのナンセンス童話です。これがわたしのデビュー作です。デビューのきっかけは、同人誌『亜空間』に発表した「命がけ」という高学年向けのリアリズムでした。偶然、「命がけ」を読んだあかね書房の編集者Hさんがわたしに興味を持ってくれて、以後2年間、『亜空間』が発行されるたびにわたしの作品を読んでくれたそうです。
こうしてじっくりと見定めてから手紙をくれたんです。「『命がけ』は暗くて重い話なので、もっと明るくて楽しい話はないですか?」と。それで送ったのが「命がけ」よりも前に『亜空間』に発表した「宿題いっぱい、腹いっぱい」で、これが『天小森教授、宿題ひきうけます』というタイトルになって出版されました。
デビュー作にもかかわらず、挿し絵は南伸坊さんが描いてくださいました。出版社に送られてくる愛読者カードには、挿し絵がかわいくて買いました、なんていうのもあって。ほんとに恵まれたスタートでした。
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