『ぐ~ぐ~ぺこぺこ』
中村陽子 作・絵
岩崎書店
子猫が遊ぶ姿は見ていてかわいいですよね。我が家にもおてんば娘の猫が1匹いますが、転がるように遊ぶ姿は、見ていて飽きません。
なんて可愛いんだろう・・・と毎日思います。猫を造った神様は天才だと思えるほど、私は猫の魅力にとりつかれっぱなしなのです。
この絵本に出合ったのも、きっと猫が仕掛けたに違いない!、と思ってしまうくらいです。でもでも、かわいい子猫が5匹もいたら・・・。想像するだけで もう「大変」の文字しか浮かんできません。あっちにこっちに駆け回り、じっとなんかしていません。さてさて、この子猫ちゃんたちにいったい何が起こるのでしょうか。
森から、おなかをすかせたおおかみがやってきました。ある家をのぞくと、そこには5匹の子猫とお母さん猫が・・・。子猫たちは、これから留守番をするようです。
「しめしめ、おいしそうな子猫だなぁ~」おおかみは「これはいい獲物を見つけた。まるまる太らせて食べてやろう!」と留守番を始めた子猫たちを森へ誘います。
好奇心いっぱいの子猫たちは、大喜び。あっちへこっちへ跳び回っておおかみのことなんて待っていません。あらあら、どうなる おおかみさん。
あたふたするおおかみの姿に、読んでるこちらも子猫のお母さん気分になりそう。前向きで、ちょっとお調子者のおおかみがほほえましくもあります。
持ちつ持たれつ、人と人との関わり方って本来はこれが自然なことだったよね、と改めて感じるお話です。
作者は、無類の猫好きとあって、子猫たちのやんちゃぶりがイキイキと描かれていて、色彩豊かな森の様子もお話の楽しさを広げています。そして、本の見返し部分には森の地図が描かれています。
読み聞かせをしながら、見返し部分を使ってオリジナルのお話を広げてみるのもいいですね。お子さんの豊かな創造力を育むきっかけになること間違いなしです!
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