リトルと はんぶんの おつきさま(2/4)

文と絵・かなこ すぷらうと

ゆっくり あるいていくと、 みちが ふたつに わかれていました。
「どっちに いけば いいんだろう」
いつも、いくみちは ものしりの かあさんに まかせています。
そこに ずっと たっていると ふたつの みちに すいこまれて しまいそうです。
「どうしよう・・・」


「あっ」
キラキラ、キラキラ
あまつぶで きいろい はっぱが かがやいて いました。
「かあさんが いってた。きいろい はっぱを みると いいことが あるって!」
リトルは はっぱを ひとふりしました。
あまつぶが はっぱから キラキラッと とんでいきました。

リトルは きいろの はっぱを てに のせて いきを ふきかけました。
「ふうっ」
きいろの はっぱは ふわっと ちゅうに とんで みぎの みちへ おちました。
「よし。こっちだ」
リトルは みぎへ あるきだしました。

かなこ すぷらうと について

埼玉県生まれ。社会人になった後、1年間暮らしたNewZealandでたくさんの自然に触れたことをきっかけに、絵を描くことを志す。帰国後は絵画教室に通い、児童デイサービスで働きながら絵本づくりやイラスト制作を続ける。空気の匂いや温度のある絵を描けるように勉強中。現在はアメリカ在住。 Twitter : kanacosprout