ところがだんだんとこまったことが起きてきました。
すぐになんでもかじりたくなるのです。
おせんべいなんかではあきたらず、ある日だいこんを丸ごとバリバリとかじっていました。
そしてにんじんをナマのまま、次はゴボウをゴリゴリ。
みんなが心配してやめるように言いましたが、フミヤは言うことを聞きません。
自分でもやめられないのです。
とうとう気が付くとお皿をかじっていました。
お母さんがびっくりしてお皿をとりあげると、今度はテーブルにかじりつきました。
お母さんは急いでフミヤをお医者さんにつれていきました。
いろんなところをけんさされましたが、どこも「いじょうなし」でした。
とうとう学校のとびばこをかじってしまいました。いくらすごい歯でもやりすぎです。
お母さんたちは「いったいどうしてなんだろう」と頭をかかえましたが、フミヤには心当たりがありました。
“おまじないを変えてしまったから”
こまったフミヤはそっとおじちゃんちをたずねました。
暗い縁の下に向かって、手をあわせておねがいしました。
「ネズミさんごめんなさい。もう一回やり直させてください」
すると・・・。