『パンのかけらとちいさなあくま』
内田莉莎子 再話(リトワニア民話)
堀内誠一 画
福音館書店
これは、タイトルに惹かれて図書館で手に取った絵本です。
登場人物は、ちいさな子どものあくまと、まじめでコツコツと働く木こりですが、いたずら好きなちいさなあくまの活躍がほほえましく、そして勇敢で、読んだ後は、声援を送りたくなる一冊となりました。
あるところに、とても貧しい木こりがいて、おべんとうは小さなパンのかけらだけでした。そこへちいさなあくまがそのパンをこっそりと盗んで、家に帰ると、大人のあくまたちに「貧しい人のおべんとうをぬすむとは何事だ! ちゃんと謝って、その人のためになることをしてきなさい!」と命じ、家を追い出されてしまいます。
ちいさなあくまは木こりのところへ行って、パンを返して謝ると、木こりもすぐに許してくれました。
しかし、ちいさなあくまは「人の役に立つこと」をしていないので、家には帰れません。ちいさなあくまは、どんなことをして、木こりの役に立つことをしたのでしょうか?