『小公女』に出てくるお菓子を再現
◆砂糖は貴重品だったが、今は
昔から読み継がれる絵本や童話には、ステキなお菓子がしばしば登場します。
100年以上前は、砂糖は貴重品で、どこの国でも、一部のお金持ちしか口にすることはできませんでした。だからこそ、ケーキや焼き菓子などは、夢のように美しく絵本の中で描かれているのでしょう。
しかし人は、砂糖を手に入れるために、森林を伐採してまでサトウキビ畑の面積を広げました。収穫も機械化が進み、少ない人手でも、大量に砂糖が収穫できるようになったのです。
その結果、砂糖は安価になり、先進国では砂糖たっぷりの清涼飲料水や甘いお菓子がいつでも手に入るようになりました。すると子どもたちは、虫歯や肥満などの危険にさらされることに・・・。やはりお菓子は、「たまに食べられる魔法のような存在」であるべきだったのかもしれませんね。