絵本の中の美味しいお菓子①

『小公女』に出てくるお菓子を再現

砂糖は貴重品だったが、今は
昔から読み継がれる絵本や童話には、ステキなお菓子がしばしば登場します。
100年以上前は、砂糖は貴重品で、どこの国でも、一部のお金持ちしか口にすることはできませんでした。だからこそ、ケーキや焼き菓子などは、夢のように美しく絵本の中で描かれているのでしょう。

しかし人は、砂糖を手に入れるために、森林を伐採してまでサトウキビ畑の面積を広げました。収穫も機械化が進み、少ない人手でも、大量に砂糖が収穫できるようになったのです。

その結果、砂糖は安価になり、先進国では砂糖たっぷりの清涼飲料水や甘いお菓子がいつでも手に入るようになりました。すると子どもたちは、虫歯や肥満などの危険にさらされることに・・・。やはりお菓子は、「たまに食べられる魔法のような存在」であるべきだったのかもしれませんね。

三輪桃加 について

兵庫県出身、東京都在住。お料理と絵本、明治~昭和初期のレトロな文化をこよなく愛す。自身の体調不良から毎日食べることの大切さを痛感し、大学で食物学(栄養学)を学び、シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)の資格を取得。 「真の"美"体質」をモットーにダイエットや食を通した健康・美容関連記事、食育絵本などを手掛けている。 ブログ:野菜&果物の美養栄養学