『暗号の意味』
学生生活最後の冬休みに手芸にハマった紗彩は、ガリ版機を買い、ショップカードを作ってネットで販売し始める。ロウ紙に残された数字通りの日付に、商品をアップすると、それまで売れなかった物もたちまち売り切れる。そのガリ版機は、祖母が骨董屋に引き取ってもらった物だとわかり、不思議な縁を感じたが・・・。
『恋の形見に』
大正期の女学校、アフロディーテと渾名される紅先輩に焦がれる清子。ガリ版の会誌に書かれた先輩の最後のメッセージは、エスペラント語で「さようなら」だった。先輩の隠し通した悲しい事情を知る清子は、先輩の指が触れた鉄筆をそっと持ち帰る。
小野寺美樹さんの羊毛人形『タランとビッテ』の可愛いポストカード2種も、会場で人気でした。羊毛人形を作り始めた小学生の女の子へのプレゼントに、と買ってくださる方もいて、会場に来れない人とも縁がつながるのを感じました。
動画で会場の様子を撮りましたので、見ていただけたら嬉しいです。
小さな物語が膨らんで、たくさんの来場者との出会いを通して、また新しい物語に発展してゆきそうなBOOK展2023になりました。
ありがとうございました。