アーカイブ
『世界の美しいきのこ』という写真集を元に描きました。
画材は、ヴィフアール紙の細目に、ミリペンでペン入れ、コピックで仕上げました。
妖精たちを描いていると、すごく世界が広く感じます。
道ばたの雑草などを見ても、どこかに妖精たちが、隠れていそうな気がしてしまい、つい、ジックリ観察してしまう毎日です。
きのこの世界も、不思議がいっぱいで、いろんな色や形をしたきのこを見るたびに、世界にはまだまだ人間の知らない世界がいっぱいありそうだと感じ、嬉しくなってきます。
100枚を目指して描いていますが、まだ半分にも達していません。
道のりは、長そうですが、楽しんで続けたいと思います。
どうか、最後までおつきあいくださいね。
スジオチバタケ☆みんな、ついたかなー!
アゴタ・クリストフ
『悪童日記』
◆あらすじ◆
戦災を逃れようと、大きな町から双子を連れた母親が、小さな町の実母を頼ってやって来る。“魔女”と恐れられる実母に双子を預けて、母親は去って行く。その日から、祖母と双子の暮らしが始まった。苦しい生活の中、祖母は双子に厳しく接し、労働を覚えさせ、困難な現実を凝視させるように仕向ける。
双子は悪環境に順応し、家に唯一、置いてあった聖書を教科書として、読み書きを学ぶ。二人は片時も離れることなく、協力し合って、心と身体を鍛錬していく。
外見は、皆に称賛される美少年に育った二人だが、生き抜くために、盗みもゆすりも、時には殺人さえも辞さない、恐るべき人格が築きあげられていく。
村上春樹
『海辺のカフカ』
◆あらすじ◆
ギリシャ神話や日本の古典を絡め、時間を超えた不思議な出会いの物語。主人公田村カフカは中野区で高名な彫刻家の父と二人で暮らしていた。が、15歳の誕生日、父の呪いから逃れるために、四国へ家出。辿り着いた私設図書館の職員と知り合い、図書館暮らしを始める。
その頃、中野区では、戦時中に謎の失神を体験した知的障害の老人ナカタさんによって、カフカの父が刺殺される事件が起きていた。ありえないことに、父が殺された時間、カフカの手には、自分が父を刺したような返り血が。さらに現実とは信じがたいが、図書館館長の美しい女性・佐伯さんが15歳当時のままの様子で、カフカの部屋に現れるようになる。
佐伯さんは、30年前に大ヒットを生み出したシンガーという華やかな過去と、自分の片割れのような恋人を若くして亡くしたという悲しい過去を抱えながら、ひっそりと生きていた。カフカには「この人こそ、僕を捨てた母かもしれない」と思えてきた。