アーカイブ

世界では紛争や争いが絶え間なく起っています。
多くの人々や子どもたちが、住む家や仕事を失って苦しんでいます。
紛争地域の人々に一日も早く平穏な日々が訪れますように。
平和を願うイラストをお届けします。
第1弾は、いなのべいくこさん、ナークツインさんの作品です。

いなのべいくこ

星が住む星

いなのべいくこの作品はこちら→

大失恋をしたわけでも、ペットが死んでしまったわけでもないのに、どうして、秋ってこんなに切ないのでしょう。
まん丸のお月さまに、雲がかかってる静かな時間。
お向かいのお庭の、ハナミズキが紅く色づいていくさま。
高い 高い 空・・・
時々吹く 冷たい風・・・
どれも、気持ちが キュンとしてしまうのは なぜなのでしょう。

それは、きっと、春とは違う生命力を感じるからかな。
我が家の黒猫をみていても「生きていてくれて ありがとう」と、とても可愛くてなりません。
一生懸命生きて、少しづつ変化していくさまが、けなげで、グッとくるのかもしれません。

四季はどの季節もワクワクしますが、ハロウィンは中でもお気に入りのイベントのひとつです。
イラストを描いていると、小さい頃、英会話教室で仮装パーティをみんなで楽しんた記憶が今も鮮やかに蘇ります。

ハロウィンの夜

個展タイトルの「ほしぞらびより」は息子たちの名前を1文字ずつ取って生まれた名前です!
いつも息子たちと一緒にいるという思いを込めて。
「ほしぞらびより」はHPの名前でもあり、まりものブランド名として創作活動もしています!

ブランド名がほしぞらびよりなので作品は今まで描いてきた夜空や星空作品を集めてみました。
パステルと色鉛筆の温かく優しいタッチをお楽しみくださいませ!



すやすや

名所は、どこに?

作:田村理江

ガイドブックに載るような観光地が近くにないため、カフェ・ペパミント・スプーンにやって来る外国人客は、めったにいません。だから、金髪の、60代くらいのご夫婦が、仲良くお茶を飲んでいるのは、珍しい光景でした。

「ヘイ、マスター!」
旦那さんのピエールさんが、ユナさんを呼び止めました。
「メイショ(名所)、案内してクダサーイ!」
奥さんのマリーさんは、旅の疲れが出て、少し体調を崩し、これからホテルで休むそうです。

他のお客様がいなかったので、
「いいですよ」
ユナさんは、カフェのドアに『ただいま外出中』の札をさげ、ピエールさんと外へ出ました。
けれど、外国のお客様が喜びそうなところなど、すぐには思いつかず、
「ここら辺は、特に見るものもなくて・・・」
ナラ林の先の、湖が見える広場にでも連れて行こうかと歩き出しました。

すると、道の途中で、ピエールさんが立ち止まりました。
「ピンクのハナ、キレイ」
ピエールさんの視線を追うと、小学校の門があり、桜の木が今を盛りに咲いています。
大きなランドセルを背負った、小さな子どもたちが、母親 や父親に手を引かれ、ニコニコ顔で出て来ました。

「あら、今日は入学式みたいですね。のぞいていきましょうか?」
ユナさんが先に立って、門をくぐりました。桜の花びらが舞う校庭で、希望に満ちた新一年生を見たピエールさんは、
「ママンと共に、セレモニーに出た日を、思い出しマス」
と、懐かしそう。
「案内アリガトウ! ココは、とてもココロに残るメイショです!」
ユナさんは、ホテルで休むマリーさんにも、日本の雰囲気を味わってもらおうと、手作りの草もちを届けました。
「オー! ケーキ作りに夢中だった、少女の頃を、思い出しマス」
マリーさんは、ピエールさんと同じ、遠い日を慈しむ目をして、喜んでくれました。
二人は、翌日、国へ帰る前にも、カフェ・ペパミント・スプーンを訪れ、
「日本の、一番のメイショは、ココです!」
と、言ってくれました。

2017年4月4日(水)から15日(土)まで川越市にある一軒家ギャラリーウシンの2階を架空のカフェ・オーナー『ユナさん』の店と見立てて、作品を展示いたしました。
この度「新作の嵐」でWEB版として公開させていただきます。


Café PEPPERMINT SPOON

オーナー ユナさんについて

ナラ林の奥に佇む一軒家カフエ『ペパミント・スプーン』を営むのは、髪の長い、たおやかな女性、ユナさん。

3年前までは原宿のアパレルメーカーでデザイナーをやっていました。

40代になったのを機に故郷へ戻り、両親の古い家を譲り受け、カフェをオープン。

澄んだ空や林のざわめきも、ユナさんのお茶を美味しくする大切なエッセンスです。

お店に置かれた椅子やテーブルはユナさんが旅先の家具屋で少しずつ買い揃えていった物。

クロス類は、手作りだそうです。

地図には載っていない小さなお店ですが、今度の休日、訪れて、ゆっくりとティータイムはいかがでしょう?