感動で涙がこぼれそうになる「おばけ」の絵本

おばけのケーキ屋さん

SAKAE 作・絵
マイクロマガジン社
2013年12月28日刊

絵本「おばけのケーキ屋さん」表紙画像

◆世界一美味しいケーキを作るおばけ

あなたが、毎日出会って一緒に過ごしている人、それは家族、友人、仕事仲間など様々。でもその人と過ごせる時間が有限であることをどれほどの人が感じて生きているでしょうか?
出会えたこと、一緒にいられることを当たり前だと感じてしまいがちです。

そのことがどれほどかけがえないのない時間であるのか、奇跡であったのかに気づくのは、別れの瞬間が訪れてからということも少なくありません。
今回は、そんな命の大切さ、人が亡くなった後も思い続ける愛について考えさせられる絵本です。

あるところに、世界一美味しいケーキを作って、その美味しさで人を驚かせることが大好きなおばけがいました。
おばけは太陽の光を浴びると消えてしまうので、おばけにとっては夕方が朝と同じ。なので、夕方になるとせっせとお店の開店準備を始めるのです。(次ページに続く

えもり なな について

江森 奈々(えもり なな)1985年神奈川県生まれ。千葉県在住。幼少期より母から良質な絵本を与えられて育つ。幼い頃から絵を描くことが得意で、小学生の頃は漫画を描く。中学生になると美術部に所属し油絵を始める。灰谷健次郎の「兎の目」に感銘を受け、10代は日本や世界の児童文学を読みふける。現在、保育士をしながら絵本や童話、紙芝居の創作、読み聞かせを行っている。画家・イラストレーター、モデルとしても活躍中。絵本は1500冊以上読破。2023年be京都にて初のプチ個展を開催。パレットクラブスクール19期絵本コース卒業。トムズボックス2019冬季ワークショップ修了。 『絵本作家になるには、絵が描けないと無理ですか』(CATパブリッシング)の挿絵を一部担当。 ●YouTube:【なないろ本屋/7's BOOKSHELF】 ●Instagram:【nana_museum】