神社って何? 小さな疑問から日本の伝統を知る!

神社のえほん

羽尻利門 作
あすなろ書房 2022年3月30日刊

◆神社って何のためにあるの?

今回ご紹介するのは神社に関する絵本です。
初詣にやってきた主人公のゆうた君は、帰り道にふとこれまでどんな時に神社を訪れていたかを思い出します。
弟のお宮参り、叔母さんの結婚式、七五三・・・。

神社って何のためにあるの? そんな疑問が湧いてきます。
ゆうた君はそのことをじいちゃんに質問すると、神棚の前で「神様とは人間をはるかに超える、強くて不思議な力をもつ存在・・・」と説明されます。
それでも、ゆうた君にはちょっと難しいと感じます。

すると、もっとわかりやすい例えでじいちゃんは説明を続けます。
日本には「八百万の神」という言葉があって、自然の山、川、田、草木、獣、石などありとあらゆるものに神様がいると考えられてきました。
さらにその神様を深く尊敬し、感謝を捧げてきたのが神道という信仰に結びついてきたことを教えてくれます。
神社とは神様を祀るための建物なんですね。(次ページに続く)

えもり なな について

江森 奈々(えもり なな)1985年神奈川県生まれ。千葉県在住。幼少期より母から良質な絵本を与えられて育つ。幼い頃から絵を描くことが得意で、小学生の頃は漫画を描く。中学生になると美術部に所属し油絵を始める。灰谷健次郎の「兎の目」に感銘を受け、10代は日本や世界の児童文学を読みふける。現在、保育士をしながら絵本や童話、紙芝居の創作、読み聞かせを行っている。画家・イラストレーター、モデルとしても活躍中。絵本は1500冊以上読破。2023年be京都にて初のプチ個展を開催。パレットクラブスクール19期絵本コース卒業。トムズボックス2019冬季ワークショップ修了。 『絵本作家になるには、絵が描けないと無理ですか』(CATパブリッシング)の挿絵を一部担当。 ●YouTube:【なないろ本屋/7's BOOKSHELF】 ●Instagram:【nana_museum】