おにぎりと神様(3/8)

文・きゅりあ   絵・柊 京佳

花のタネは、うんしょ、うんしょ!とおにぎりの体にのりこみました。
おにぎりの体はふわふわしてとっても、気持ちよかったので、花のタネは中へ中へと入っていきました。

「じゃあ、落ちないようにね!」
「ええ、ええ。ええ、ええ」
気持ちいいおにぎりの中で、花のタネはごきげんになりました。
「じゃあ、行くね」
おにぎり君は、また神様のところまで、転がっていきます。
「ゴロン、ゴロン」「ゴロン、ゴロン」
今度は花のタネも、声を合わせて

「ゴロロ~ン、ゴロロ~ン」「ゴロロ~ン、ゴロロ~ン」

おにぎり君とドングリと花のタネ、三人で声を合わせると、ますます楽しくなってきました。
このころになると、おにぎり君は、体が少し大きくなっていました。

きゅりあ について

福岡県生まれ。仕事の合間に詩や物語を書いています。 童話は優しくてほっこりするようなものを目指していますが、 まだまだ、文章は勉強中です。 いつか、イラストも勉強して、自分の描いた絵で童話を作りたいです。 blog では、詩と物語を載せています。 良かったら遊びに来てください。 blog:パンラ国物語と詩集の欠片たち

柊京佳 について

(ひいらぎ きょうか) もの心ついた時からお絵描き大好き!たくさんの絵本に囲まれて子育てする中で、実際の生活の中にもある素晴らしい物語をいっぱい発見!2015年からブログやトークライブでそれをお伝えしています。 ブログ:はぴゆるの森屋 虫や山や木との不思議なやりとり書いてます。