花のタネは、うんしょ、うんしょ!とおにぎりの体にのりこみました。
おにぎりの体はふわふわしてとっても、気持ちよかったので、花のタネは中へ中へと入っていきました。
「じゃあ、落ちないようにね!」
「ええ、ええ。ええ、ええ」
気持ちいいおにぎりの中で、花のタネはごきげんになりました。
「じゃあ、行くね」
おにぎり君は、また神様のところまで、転がっていきます。
「ゴロン、ゴロン」「ゴロン、ゴロン」
今度は花のタネも、声を合わせて
「ゴロロ~ン、ゴロロ~ン」「ゴロロ~ン、ゴロロ~ン」
おにぎり君とドングリと花のタネ、三人で声を合わせると、ますます楽しくなってきました。
このころになると、おにぎり君は、体が少し大きくなっていました。